ファミリーコンフューザー

【作品紹介】

認知症・母親と息子という重いテーマを「嘘をつく」「誤魔化す」などのシチュエーションコメディの形式で描く『ファミリーコンフューザー』と、 孤独死・腐乱死体・特殊清掃などの陰鬱な事象を“片付けコメディ”として切り取った『無縁バター』を同時上演。 2010年秋にギャラリーで上演され、好評(と困惑)を博した『無縁バター』を劇場仕様にアップデートし、新作の『ファミリーコンフューザー』とあわせることで、「家族」と「無縁」の深淵にコメディでせまる表裏一体の長編喜劇二本立て。

ファミリコンフューザーの画像

ファミリーコンフューザー

男は、戸惑っていた。離れて暮らす自分の母親は、認知症なのではないか――。そして男は、別れた妻と共に嘘をつきはじめる。「うちの母は、ボケてない」。家族に、親戚に、何より自分自身に。

無縁バターの画像

無縁バター

十月上旬、室温25℃、戸田浩之、死後七日目。孤独死した男の部屋を掃除しに来た特殊清掃の作業員と、依頼主の不動産会社社員。そこへ知らずに訪ねてきた借金取り。床の染みを、部屋の荷物を、男の遺品を片付けていく中で、彼らが見たものとは…。