同じ間取りのワンルームを舞台にしながら、全く違う二つの生活。「部屋」にまつわる「みんな」と「無縁」の両作品によって「孤独」に迫る、表裏一体の中編喜劇二本立て。
ついに憧れの男の部屋に忍び込んでしまったストーカー。偶然忍び込んでしまった空き巣。そこへ浮気相手を連れ込む、憧れの男。さらにそこへ浮気相手を連れ込む、憧れの男の彼女。
脛に傷を持つ者達は、互いの事情も知らないまま、狭いワンルームで隠れあっていく・・・。
九月下旬、室温30℃、戸田浩之、死後三日目。
孤独死した男の部屋を掃除しに来た特殊清掃の作業員と、依頼主の不動産会社社員。そこへ知らずに訪ねてきた借金取り。
床のシミを、部屋の荷物を、男の遺品を片付けていく中で彼らが見たものとは・・・。