強盗をしに銀行に押し入ったら、人質の中に居たのは4年前に別れた彼女。
自分が強盗に身をやつしているなど、当然彼女に言えるはずもない。
また、共犯者も気を許せない過激な連中で、まさに孤立無援。
そんな状況の中、金庫が開かないことが発覚。
銀行内にとどまることを余儀なくされる。
果たして、この状況を切り抜けることができるのか…?
強盗をするとき、悪事に手を染めるとき、一番会いたくないのは誰か。
それは家族か親友か、いや、元恋人ではないだろうか。
それも、互いに今後の成長を誓い合った二人なら尚更。
アガリスクエンターテイメント旗揚げ前に考えていた「人質の中に元カノが居る」という、まさにコメディチックな設定を、「別れた男女のあり方」いや「恋愛の終わり方」はたまた「人と人の理解・共有」まで届く真摯なラブストーリーを軸に再構成。
もちろんそれをコメディで。圧倒的な強度を持つシチュエーションコメディでお送りする、あえての直球ラブコメディ。もはやどラブ、どコメディ。
「独自性」「作家性」と称した不出来なコメディが多い小劇場演劇界において、まっすぐテーマを貫く物語と、実際に劇場に笑い声が響く展開のコメディをつくります。
ブレたコメディ、ややウケのコメディは、要らない。