オフィス上の空6団体プロデュース参加作品『エクストリーム・シチュエーションコメディ(kcal)』

この度、オフィス上の空がプロデュースする6団体合同の公演『１つの家のいくつかの生活』に参加させて頂くことになりました。
この公演は、アガリスクエンターテイメント、かわいいコンビニ店員飯田さん、シンクロ少女、Straw&Berry、鵺的、mizhenの6団体が2劇団ずつ3チームに分かれて上演する、演劇のフェスティバルのような企画です。

そこでアガリスクは、チラシにもある作品『世界革命戦争_予算案.xlsx』を上演する予定でした。
この作品は、平成も終わろうとしている現代で未だに「革命」「資本主義の打倒」を標榜する過激派団体の若者達がExcelの画面を開いて予算会議をする、というものです。
これはこれでやりたかった作品です。
現代に生きる過激派左翼団体の人々も気になりますし、ExcelやGoogleスプレッドシートの画面を主役にした芝居もやりたいですし、差額が0円になるまで削り合う予算会議コメディというのもいつかやりたい設定です。

しかし、演目を変更させて頂くことにしました。
理由としては、「作風の固定化を防ぎたい」とか「対バンこそ尖ったことをするべき」とか色々理屈をつけることはできるのですが、何より「こっちの方が面白そうだからやりたくなっちゃった」に尽きます。
『世界革命戦争_予算案.xlsx』を楽しみにして下さっていた方、運営スタッフの皆様には申し訳なく思っています。ごめんなさい。

変更して新たに設定した演目は『エクストリーム・シチュエーションコメディ(kcalカロリー)』です。
アガリスクエンターテイメントには、既存の(っぽい)シチュエーションコメディを独自の上演形態で演じることで物語の枠組みを超えてバカバカしくする、「エクストリーム化」という表現があります。
過去に、「アン・ハッピー・バースデイ」という5人芝居を2人で上演した『エクストリーム・シチュエーションコメディ(ペア)』や、「ワイフ・ゴーズ・オン」という芝居を上演しながらシチュエーションコメディというジャンルの欺瞞について議論した『七人の語らい(ワイフ・ゴーズ・オン)』という作品がありました。
今回もその類です。
結婚をテーマにした日本の傑作シチュエーションコメディを「kcal」という観点でエクストリーム化した作品、それが『エクストリーム・シチュエーションコメディ(kcalカロリー)』です。

物語で笑わせるのも好きだけど。笑えるネタで物語を語るのも好きだけど。
バカみたいに執拗に、バカみたいな発想で、シチュエーションコメディを研究するのが、アガリスクエンターテイメントです。

一見ヘンテコなネタだけど、今のアガリスクを追ってくれてる君とならシチュエーションコメディの先に行けるはず。

色々ご迷惑おかけしますが、どうぞよろしくお願いします。